
「3ヶ月後に〇〇システムを導入したいのですが、ご提案いただけますか?」
このようなお問い合わせをよくいただきますが、私たちは「ご提案できません」と、はっきりお断りします。
理由はシンプルです。
システムを「導入すること」が目的になっているプロジェクトは、導入後に「使われない不要なシステム」になっているからです。
実際、多くの企業が同じ状況に直面しています。
高額な投資をしたにもかかわらず、です。
このような状態になってしまう原因は、システムを「入れること」ばかりに目が向き、「使いこなせる状態をつくること」が置き去りにされていることにあります。
もし、上記の一つでも「あるある…」と思ったなら、ぜひ本記事を読んでみてください!
今回は、「数年後を見据えた企業の成長のために、本気で投資を考える方」に向けて書きました。必ず、あなたの会社のシステム投資を成功に導くヒントになるはずです!
目次
「3ヶ月後に〇〇システムを導入したい」
「すでに●●を契約したので、すぐに使えるようにしてほしい」
このようなご相談をいただくたびに、私たちは「このプロジェクトは失敗する可能性が高い」と感じてしまいます。
また、クライアント企業に対して、
「社員が懸命に生み出した利益を、無駄なシステム投資で消費してほしくない」
という信念があるため、成功の見込みが低いプロジェクトはお断りしています。
なぜそこまで確信を持てるのか?
それは、「いつまでに導入するか」ばかりに意識が向き、
「何のために導入するのか」
「どう使いこなすのか」
「どんな未来を実現したいのか」
という本質的な問いが抜け落ちているからです。
システム導入の成否は、導入前の準備段階でほぼ決まります。
ここでは、なぜ「3ヶ月後に使い始めたい」が危険信号なのか。
そして、多くの企業がシステム導入に失敗する根本原因を解説します。
「3ヶ月後に使い始めたい!」
一見すると、前向きで積極的な姿勢のように聞こえます。しかし、その裏には往々にして「焦り」が隠れています。
では、なぜ多くの企業が”スピード”を最優先してしまうのでしょうか?
それは、経営層・現場・情報システム部門のそれぞれが異なる焦りを抱えているからです。
【経営層の焦り】
経営層にとってシステム導入は「変革の象徴」であり、「スピード感ある意思決定の証」です。しかし、その焦りが本質的な議論を飛ばしてしまう原因になります。
【現場の焦り】
現場は日々の業務に追われ疲弊しています。システムがまるで「救世主」のように期待し、「早く入れてほしい」と声を上げます。しかし、その期待が曖昧なまま進むと、導入後に「思っていたのと違う」という不満が噴出します。
【情報システム部門の焦り】
情報システム部門は、経営と現場の板挟みになります。双方からのプレッシャーを受けながら、「とにかく早く形にしなければ」という焦りに駆られ、準備不足のまま導入を進めてしまうのです。

こうした三者三様の焦りが重なると、組織全体で「とにかく早く入れること」が目的化してしまいます。
本来なら立ち止まって考えるべき重要な問いが、すべて後回しにされてしまうのです。そして、導入後に「使われないシステム」が生まれ、再び同じサイクルを繰り返します。
焦りは、判断を狂わせます。
システム導入の成否は、「いつまでに入れるか」ではなく、「何のために入れるか」「どう使いこなすか」を組織全体で合意できるかにかかっているのです。

私たちフライクは、どんなシステムも部分最適ではなく、組織全体最適化のために入れるべきだと考えています。
そのため、
・ITツールを契約・課金する前に業務設計・システム設計プロジェクトを最低でも6〜8ヶ月実施
・その後システム設定・開発を3〜4ヶ月かけて実施
します。
つまり、システム導入を意思決定してから1年かかります。
この質問を投げかけると、多くの経営者や情報システム部門の方は言葉に詰まります。
「30%くらいですかね…」という答えが大半です。つまり、残り70%の社員が導入したシステムを使いこなせないのです。
なぜこのような事態が起きるのでしょうか?
多くの企業は「全社員が使えるようになる」ことを前提に計画を立てます。しかし、組織には多様な人がいます。
この多様性を無視して「全員が当たり前に使える」という前提で進めること自体が、すでに失敗なのです。
【多くの企業が口にする「30%くらいですかね」という現実】
無理やりシステムを導入した企業は導入から数ヶ月後、現場ではこんな光景が広がっています。
結果、「使える人」と「使えない人」の二極化が進み、組織全体の効率は上がるどころか混乱を招きます。

【この数字が示しているのはシステムの問題ではない】
ここで重要なのは、「使われない原因は、人やシステムが悪いからではない」ということです。どれだけ優れたシステムを導入しても、以下の要素が整っていなければ、使われることはありません。
つまりシステムが使われるかどうかは、導入前の準備と、導入後の運用体制にかかっているのです。「30%しか使っていない」という現実は、システムの問題ではなく、組織の準備不足を示す数字なのです。
だからこそ、逆に問いたいのです。
「そのシステム、何%の社員が使いこなせますか?」

「システムを入れれば解決する」と期待しすぎた組織は、使われないツールに費用を払い続け、結局人を増やし、コストだけが膨らむ悪循環に陥ります。

【無駄なITツール費用が増える】
【何も変わらないので人を増やす】
【組織のコストだけが膨らんでいく】
この悪循環から抜け出すために必要なのは、「システムは万能ではない」という前提に立つことです。システムは、あくまで業務を支援するツールに過ぎません。
本当に重要なのは、
「どのような業務プロセスを構築し、組織全体でどう運用していくか」
なのです。
言い換えれば、システム導入はツール選びではなく、組織が使える状態になる覚悟を決める行為なのです。
そして、その覚悟を決めるために必要なのが、「業務設計」です。
ここまで「3ヶ月後に使い始めたい」という焦りが、いかに組織を迷走させるかを見てきました。しかし、多くの企業が見落としているのは、システム導入の成否は「何を選ぶか」ではなく「導入前に何をするか」で決まるという事実です。
フライクがシステム導入支援で最初に取り組むのは、「システムの話」ではありません。私たちが最も時間をかけるのは、業務設計とシステム設計です。なぜなら、この2つのプロセスこそが、システムが使われるかどうかを左右する最重要ステップだからです。

ここからは、フライクが実践する業務設計・システム設計の具体的な内容と、なぜこのプロセスが導入成功の鍵となるのかを解説します。
システム導入を検討する際、相談先によってアプローチは大きく異なります。
しかし、フライクが最初に聞くのは、こんなことです。
つまり、ITツールやシステムの話は一切しないのです。

【なぜ、システムの話をしないのか?】
理由は3つあります。
① システムは手段にすぎず、本来の目的をはっきりさせたい
システムを入れること自体が目的になってしまうと、「何を解決したいのか」が曖昧なまま進んでしまいます。結果として、誰も使わないシステムが出来上がります。私たちが最初に向き合うのは、「本当に解決すべき経営課題は何か?」という問いです。

② システム屋はいるが、経営パートナーの存在は希少価値が高い
世の中には優れたシステム提供企業や開発会社は数多く存在します。しかし、経営視点で業務課題を整理し、システム導入後の組織変革まで伴走できるパートナーは多くありません。フライクが目指すのは、「システム屋」ではなく「経営パートナー」としての役割です。

③ フライクの強みは、単独企業ではできない複合領域をカバーできること
通常、企業がシステム導入を進める際には、複数の専門家が必要になります。
しかし、これらをバラバラに依頼すると、それぞれの会社の都合や視点が入り込み、プロジェクト全体の一貫性が失われます。
フライクは、コンサルティング・システム設計・開発・運用支援までを一気通貫で提供できるため、「経営視点」と「現場視点」と「技術視点」を統合しながら、本当に使われるシステムを構築できるのです。

フライクの業務設計プロジェクトでは、システム導入の前に、組織全体の構造と業務の流れを徹底的に可視化します。ここに時間をかけることで、「何のためにシステムを入れるのか」「どんな業務フローにすべきか」が明確になり、導入後の定着率が劇的に変わります。
【業務設計で実施する6つの項目】

①ビジネスモデルの理解
<フライクを題材にした成果物サンプル>


②組織構造と権限
<フライクを題材にした成果物サンプル>

③既存システムとデータ管理
④業務課題とシステム導入の目的
⑤各領域における現状業務フローと理想的な業務フロー
<フライクを題材にした成果物サンプル>


⑥全体統括
これらのプロセスを経て、「どんな業務を、誰が、どのタイミングで、どのように行うべきか」が明確になります。そして、その結果をもとに、初めてシステム設計のフェーズへと進むのです。
業務設計が完了したら、次はシステム設計のフェーズに進みます。ここでは、業務設計で明確にした理想的な業務フローを実現するために、具体的なITツールの選定とシステム構造の設計を行います。
【システム設計で実施する3つの項目】

①利用するITツールの仮確定
業務要件に基づいて、最適なITツールを選定します。
②データ構造、システム連携図策定
各システム間のデータの流れと連携方法を設計します。
③利用ITツールの画面設計およびデータ連携設定
実際の運用を想定した画面設計と、システム間のデータ連携を具体的に設定します。
<フライクを題材としたシステム設計完了後の具体的な成果物>




モザイク無しのプロジェクト成果物サンプルをプレゼント
フライクが業務設計・システム設計に6〜8ヶ月という時間をかけるのは、単に「システムを導入する準備」をしているのではありません。「システムを武器に変革できる組織をつくる」ための、最も重要なプロセスなのです。
【業務設計・システム設計で実現する7つの価値】

①現在の業務・組織・課題を徹底的に可視化する
多くの企業では、業務の全体像が頭の中に入っていません。「なんとなくこうやっている」という暗黙知だらけの状態では、システムを入れても混乱するだけです。業務設計を通じて、現状を徹底的に可視化することで、初めて「何を変えるべきか」が明確になります。
②「何が問題か」を言語化できるようにする
「業務が非効率」「情報が分断されている」といった漠然とした課題感を、具体的な言葉に落とし込みます。これにより、経営層も現場も同じ認識で議論できるようになり、システム導入の目的が明確になります。
③関係部署を巻き込んだ合意形成
システム導入は、一部の部署だけの問題ではありません。営業、マーケティング、バックオフィスなど、複数の部署が関わるからこそ、事前に全員を巻き込んだ合意形成が不可欠です。このプロセスを省略すると、「聞いてない」「思ってたのと違う」という声が後から噴出し、プロジェクトが頓挫します。
④ベンダーと対等に話せる状態をつくる
多くの企業がベンダーに依存しすぎて、「言われるがまま」の開発になってしまいます。しかし、業務設計を通じて自社の業務要件を明確にしておけば、機能ベースではなく、目的ベースでベンダーと対話できるようになります。これにより、無駄な機能開発を避け、本当に必要なシステムを構築できます。
⑤なぜ開発が必要なのかを理解する
現場の生産性を向上させるために、SaaSツールが提供している標準機能だけでは限界があることを、経営陣・マネージャー・現場が共通認識として理解していれば、システム投資への理解を得やすくなります。業務設計の段階で、「なぜカスタマイズや追加開発が必要なのか」を全員が腹落ちした状態にすることで、適切なシステム投資への合意形成がスムーズに進みます。
⑥現場が思い通りの環境で使い始められるようにする
システムが完成してから「使いにくい」と気づいても手遅れです。業務設計・システム設計の段階で、現場の声を反映しながら設計することで、導入初日から現場が違和感なく使える環境を整えます。
⑦「聞いてない」「思ってたのと違う」を起きにくくする
システム導入後に最も多いトラブルが、「こんなはずじゃなかった」という現場の反発です。しかし、業務設計の段階で全員を巻き込み、何度も議論を重ねることで、導入後のギャップを最小限に抑えることができます。
【このプロセスは「変革の準備」そのもの】
6〜8ヶ月という時間をかけるのは、決して無駄ではありません。むしろ、この期間があるからこそ、システムが完成した瞬間から業務改革を最速で進められるのです。
多様な部署、多様な役割、多様な利害関係を持つメンバー全員のコンセンサスを取り、全員が「変革への準備」を整える。
これこそが、フライクの業務設計・システム設計が持つ最大の価値です。
システムを導入することがゴールではありません。
「システムを武器に、組織全体が変革を成功させること」
こそ、本当のゴールなのです。
多くの企業がシステム導入を「コスト」として捉え、投資の意味を見失っています。しかし、本来システムは企業の成長を加速させる「武器」であるはずです。ここでは、システム投資の本質的な目的を再認識し、フライクがどのような立ち位置でクライアントと向き合っているのかを明らかにします。
投資理由①:なんとなくITツールを入れておこう!
▶IT企業・ツールベンダーへの上納金を支払っているだけ
システムを導入する目的がはっきりしないまま、「とりあえず入れておけば何とかなるだろう」という考えで投資を決めてしまうパターンです。この場合、結局使われないツールのライセンス料を払い続けることになり、投資は単なる「上納金」になってしまいます。
投資理由②:IT投資をしていたら何か改善されるだろう
▶自社の利益を、非効率に消費している
業務設計をせずにシステムを導入してしまった結果、現場がうまく使いこなせず、逆に業務が複雑になってしまうパターンです。システムを入れる前よりも生産性が下がり、利益を圧迫する状態になります。
投資理由③:現場が、より働きやすい環境を手に入れる
▶自社に合ったシステムを導入するべき
「現場の負担を減らしたい」という思いから、使いやすさを重視してシステムを選ぶ企業も多いでしょう。確かに、これは大切な視点です。ただし、「使いやすさ」だけを追求しても、それが売上や利益の向上につながらなければ、投資の効果は限られてしまいます。
投資理由④:売上への寄与、生産性向上・利益率改善
▶”武器”を手に入れるための投資
システムを、単なる「便利なツール」ではなく、企業の成長をスピードアップさせる武器として考える視点です。きちんと設計されたシステムは、営業プロセスを効率化し、マーケティングの精度を高め、バックオフィスの作業時間を削減します。その結果、売上の向上と利益の確保を同時に実現することができます。
もし、あなたの企業が、
③「現場が使いやすいシステムを導入するため」
④「売上を上げる、利益を確保できる武器を手に入れるため」
を本気で実現したいのであれば、業務設計とシステム設計は絶対に省略してはいけません。
実際に①や②を選びたい企業なんて、本当は存在しないはずです。誰も「上納金を払いたい」「利益を無駄に消費したい」とは思っていません。それなのに、なぜ多くの企業が結果的に①や②の状態に陥ってしまうのでしょうか?
その答えは、「3ヶ月後にシステムを導入して使える状態にしたい」という発想にあります。
③と④を実現するためには、「現場の業務を理解し、組織全体の仕組みを最適化し、それをシステムに落とし込む」というプロセスが不可欠であり、このプロセスには時間がかかります。
つまり、この時間をかけなければ、どれだけ「③や④を目指したい」と言っても、結果は①や②になってしまうのです。
だからこそ、フライクは業務設計・システム設計のプロセスを大切にしています。

本記事では、システム投資を成功させるために必要な「業務設計」と「システム設計」の重要性について解説してきました。
しかし、組織全体の最適化を見据えた「業務改善」と、自社の業務に沿った「システム設計」を両立できるパートナーは少ないのが現況です。
フライクは、単なる「システム屋」でも「発注先」でもありません。
私たちは、
クライアントの投資を確実に回収し、成果を最大化するための経営パートナー
として存在しています。
私たちがクライアントのために大切にしている考え方は、次の3つです。
①ツールを売ることが目的ではなく、クライアントの成果を最大化することをが目的
②開発受注がゴールではなく、システムが現場で定着し、成果を生み出すことがゴール
③「何を作るか」の前に、「クライアントの投資がどこに向かうのか」を最初に問う
「現場が働きやすい環境を手に入れる」と「売上への寄与、生産性向上・利益率改善」の実現は、自然に起こるものではありません。
現場の業務を深く理解し、組織全体を動かし、それをシステムに落とし込む
――この一連のプロセスを、時間をかけてクライアントと二人三脚で進めることが必要です。
その役割を担うのが、フライクです。
もしあなたの企業が、システム投資を本当に意味のあるものにしたいと考えているのであれば、ぜひ私たちをパートナーに選んでください。
業務設計から始め、自社に最適なシステムを一緒に作り上げ、確実に成果を出すまで伴走します!
◆まずは60分の無償相談会から
あなたの組織が抱える課題や、これから目指したい姿について、一緒に整理させてください。システム導入は、ゴールではなく、組織が成長するための一つの手段です。
その手段を最大限に活かすために、まずは「準備」から始めませんか?
▼「無償60分相談会」のお申込はこちら
▼ホワイトペーパーDLはこちらから

NEW ARTICLES