【中堅企業向けERP】Salesforceを中心としたシステム組立連携図〜概要編〜

【中堅企業向けERP】Salesforceを中心としたシステム組立連携図〜概要編〜

こんにちは、システム組立ちゃんねるを運営している、株式会社フライクの大瀧です。

私たちフライクは、2022年8月に創業4期目を迎えましたが、同年10月時点で30ものITツールを使ってシステムを組み立てております。

具体的には、セールスフォースを中心として業務領域(HR領域、マーケティング領域、セールス領域、プロダクト・エンジニア領域、バックオフィス領域)ごとに複数ITツールを組み立てました。

ですが、このように多くのツールを並行して使っていると、「部分最適な」ITツール/SaaSツールの利用方法に陥りがちです。

また、固定費が膨れ上がってしまうサブスク体系のため、主に経営面での悩みのタネになってしまいます。

そのような状況を把握しながらも、「なぜフライクが30ものITツールを使っているのか?」「どのように使っているのか?」を少しでも多くの方に知っていただき、企業の皆さまに以下のことを実現していただきたいと思っております。

◎ 部分最適なITツールを全体最適な業務×システムに変革するノウハウ
◎ コストと捉えがちなITツールを武器に変革した事例から、部分的に真似をする

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企業の売上高に対するITツール・デジタルツール導入の平均額 

生産性向上やデジタル化・DX推進、そして働き方改革を目的としてITツールやデジタルツール導入を実施している企業は多いと思います。

労働者派遣会社を統括する「パーソルホールディングス」によると、大企業から中小企業まで約1,000名を対象に「ITツール・デジタルツールを導入したあと、生産性への影響はどう変わりましたか?」というアンケートを実施。

その結果、「とても向上した」「向上した」などのポジティブな回答をした企業は、なんと65.1%と6割以上を締めていたそうです。

では、突然ですがここで皆さまに問題です。
「企業の売上高に対するITツール・デジタルツール導入の平均投資割合ってご存知ですか?」

答えは……
なんと1.1%と言われています!

意外と多いと感じたでしょうか?それとも少ないと感じたでしょうか?
では、平均額で見ていきましょう。

パーソルホールディングスのデータによれば、ITツール・デジタルツールの平均年間予算は、超大手企業は4,088万円、大手・中堅企業は2,259万円、中小企業は911万円という数字が出ております。

利益率10%で考えると

 ● 大企業は4億円
 ● 大手・中堅企業は2億円
 ● 中小企業は1億円

の追加の売上高や生産性の向上をしなければ、ただのコストになってしまいます。

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システム投資に対するフライクの取り組み 

そこで、私たちフライクはシステム組立屋として2つのことを意識しております。

- 1つめは、システム投資を単なるコストにしないために、PL・BSを意識する

- 2つめは、お客さまより先にIT投資を可能な範囲で実施し、失敗しておく

次の章で詳しくご説明いたします。

システム投資を「コスト」にしない→PL・BSを意識する 

残念ながら、はっきり申し上げてIT投資はかなりのコストに分類されます。
しかし、IT投資が一時的なコストになるか、永久的なコストになるかは企業の努力次第と断言できます。

私(大瀧)は、2017年から2020年までfreee株式会社に在籍していました。

入社当時、借方・貸方もわからなかったため、簿記3級からスタートしましたが、就いた部署が会計士・税理士向けの営業だったので、士業の先生と少しでも共通言語で話せるように決算書の読み方を勉強しました。

その結果、PL・BS・キャッシュフロー計算書の大切さを学び、システム投資をビジネスドライバーにするための考え方になりました。

それらのノウハウを誰でもわかりやすく説明しやすく伝えられるものが、ビジネスモデルキャンバスです。

ITツールやシステム投資は一時的には左下の「コスト」です。
そのコストを一時的にしないためには、右側の収益に反映させる必要があります。

収益にインパクトを与えるために「価値」を高くする。
つまり、顧客を増やすことが一つの手段です。

それらを意識するためにも「売上高」を分解する必要があります。

売上高は財務結果におけるPL、システムはBSです。
PLから考えると、

 ● 売上=顧客数×単価×頻度
 ● 費用=変動費+固定費
 ● 利益=売上−費用

となります。

では顧客数、単価、頻度を上げるために顧客行動を把握する必要があります。
その方法は

 ● 顧客数の増減
 ● 新規、流出、復帰
 ● リード数、商談数、案件化数、受注数

です。

そこで、経営対象は以下となります。

 ● 新規顧客の獲得
 ● 既存顧客の維持・育成
 ● 上記を支えるすべての組織活動
  ○ 開発・製造・販売・人事・財務・採用・教育・文化醸成・オペレーション等

フライクでは、このような考え方を持っています。

そのおかげで、システムをコストで終わらせるのではなく、システムを武器に変革するためのアプローチを行なっています。

それが「Vision Road Map プログラム」です。

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お客さまより先に失敗して、失敗して、失敗して、成功してからご提案する 

冒頭でもお話したとおり、フライクは2022年10月時点で創業4期目に突入し、30のITツールを使っております。

3名の従業員、8名の業務委託で運営しているので、エクセルのみでも十分管理できます。

しかし、お客さまにセールスフォースやSansan、freee会計など今流行りのITツールを提案する立場である弊社が、それらのITツールを使いこなしていない状況は正直「カッコ悪い」です。

私自身、自分たちが使っていて本当に「良い」と思ったものだけを提案したいので、
弊社では30ものITツールを通常の業務で実際に使い、組み立て方などを模索しています。

その結果、売上高に対して1.1%が平均にもかかわらず、フライクでは売上高に対して10%ほどITツールやシステムに投資しております。

限りあるリソースを投資しておりますので、部分最適や導入しっぱなしなのはコストにしかなりません。

また、お客さまより先に「失敗」を経験しておくためにも、
このようなシステム組立図を作っております。

これらはあくまでも完成図ではなく、研究開発途上のシステム組立連携図です。

お客さまのあらゆるニーズに答えたいという私たちフライクの想い、
そして、社内業務改善に対して常に高みを目指し続けるという気持ちで更新し続けております。

 

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中堅・中小企業向けERPであるフライクのシステム組立連携図

先ほどのフライクが作り上げているシステム組立図は、「中堅中小企業向けのEPR」だと考えています。

ERPとは「Enterprise Resource Planning」の略で、日本語では「統合基幹業務システム」と訳されています。
どのようなものかというと、会計、人事、生産、物流、販売といった基幹業務が一つのシステムで統合・一元化できるというものです。

このERPシステムをすべての企業が導入できれば、システムに対する悩みは少なくなると思いますが、残念ながらそれは現実的ではないでしょう。

なぜならEPRシステムのコストは、平均でおおよそ数千万〜数億円かかると言われ、
大企業向けのシステムなのです。

そこで、フライクではAPI(Application Programming Interface)と呼ばれる異なるソフトウェア同士を連携する仕組みを使い、ERPの世界観をオリジナルで組み立てられるようにしました。

 

具体的には、部署ごとに導入しているITツールを数珠つなぎでデータを紐付けることによって、各部署の領域に必要な共通データを滑らかにつなげ、企業が本当に注力すべきことに集中できる環境を作っています。

このような考えから、前述のとおり30ものITツールを組み立て、
「中堅中小企業向けのERP」を実現できるようにしています。

 

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まとめ 

いかがでしたでしょうか?
フライクがオリジナルで作っているシステム組立図に対する想いと、大まかな内容を少しでもご理解いただけたら幸いです。

フライクは「経営コンサルティング」と「ITツールコンサルティング」の二軸でビジネスをしています。そのため、お客さまのリクエストに応じて調査・研究開発費用を頂戴しながらIT研究を行っています。

そんな背景から「通常の企業にしては多すぎるのでは?」と思われるほどのITツールを使っています。

今回ご紹介したITツールを使い、全く同じ組み立て方で、全て同じようにやらないとセールスフォースや他のITツールを活かせないのでは?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、その心配は全くの無用です。弊社が組み立てているセールスフォースを参考に、必要な箇所だけを真似していただければ結構です。

もし組み立てやITツール選定でお困りの場合は、弊社までご相談いただけたら幸いです。
弊社がおすすめするITツールは全て自社の業務で使用しているもの、もしくは研究投資として使い勝手や費用対効果を検証したものです。

ぜひ今回ご紹介したITツールを利用し、生産性の向上や業務改善を実現していただけたらと思います。本ブログやITツールについてのお問合せもお待ちしています。

株式会社フライク 代表取締役 大瀧 龍

自己紹介
大瀧 龍 株式会社フライク 代表取締役

福岡県福岡市出身。富士通グループ会社のシステムエンジニアや営業支援などを経て、2017年にfreee株式会社に参画。九州支社長と広島営業所長を兼任し、2019年には西日本の責任者としてマザーズ上場に貢献する。同年2019年に「3rdコンサルティング株式会社」を創業。システムを活用した中小企業の経営課題解決やIT化、DX化支援に取り組む。システムエンジニアや営業として現場で培った経験を生かして、フロントオフィスとバックオフィスの両方をカバーし、システム設計・開発から運用提供まで一括して提案できるコンサルティングを追求。

2021年11月に社名を「株式会社フライク」に変更し、新たなスタートを切る。IT普及を目指すコミュニティ「ふくおかクラウドCafe」や、YouTube「システム組立ちゃんねる」なども運営し、地方企業のIT化推進に日々努めている。

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