猫でもわかる!はじめてのSalesforce 第三部:クラウドERPをSalesforceを中心で創る

猫でもわかる!はじめてのSalesforce 第三部:クラウドERPをSalesforceを中心で創る

このブログでは、「猫でもわかる!はじめてのSalesforce」と題し、全3回にわたりはじめてSalesforceを使用するという企業様に向けて解説していきます。

第一部:Salesforceの歴史とプロダクトの発展を紐解く

  • ざっくり知りたいSalesforce!猫でもわかるように解説
  • Salesforceの歴史とプロダクトの発展を紐解く

第二部:Salesforceライセンス・基本機能をわかりやすく解説

  • Salesforceの基本機能を理解しよう

第三部:クラウドERPをSalesforce中心に“創る”

  • 実はCRM・SFAだけではないSalesforce
  • 【まとめ】Salesforceは「クラウドERPの中核」になる武器。その設計図が、未来を変える
  • 【あとがき】CRMで終わらせない、Salesforceの「本当の使い方」を届けたい

第三部「クラウドERPをSalesforce中心に“創る”」では、Salesforceの基本機能について詳しく解説いたします。

第一部Salesforceの歴史とプロダクトの発展を紐解く」ならびに第二部Salesforceライセンス・基本機能をわかりやすく解説」の続きとなりますので、まだ読んでいない方は第一部からご覧ください。

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実はCRM・SFAだけではないSalesforce

第一部・第二部ではSalesforceにおける顧客管理(CRM)とクラウド型営業支援(SFA)についてお話ししました。
ここから少し視点を変えて、CRM・SFAの枠を超えたSalesforceの活用方法「クラウドERP」という考え方について解説します。

ERPとは “Enterprise Resource Planning” の略で、日本語では「統合基幹業務システム」。
財務・人事・販売・在庫など、企業活動に必要な業務情報を一元管理する仕組みのことを指します。

フライクでは、この“クラウドERPの発想”をベースに、Salesforceを中心とした全社最適な業務基盤を構築しています。

業務の中心にSalesforceを置く:クラウドERPの根幹

フライクがクラウドERPをベースにした業務基盤を構築している理由は、多くの中堅・中小企業と同じく、システムに投資できるリソースが限られているからです。

たとえば大企業であれば、オンプレミスや自社開発でフルスクラッチのERPを構築し、会計・販売・人事などをすべて一体化した統合システムを導入することも可能です。

ですが、それができるのはごく一部の企業に限られます。
現実には、「予算」「人材」「時間」の制約があり、大きなERPを“買う”のではなく、小さなクラウドツールを“組み合わせてつなぐ”ほうが圧倒的に現実的なのです。

本来でしたら以下のような情報を1つのシステムに入れて管理するのが理想ですが、予算や体制面から見てそれは非現実的でしょう。

  • 管理会計・財務会計
  • 顧客管理・販売管理
  • 在庫管理
  • 生産管理
  • 人事・労務情報

そこでフライクは、Salesforceとfreee会計を中心に、APIを駆使して“クラウドERP型のシステム”を構築しています。

業務の中心にSalesforceを置く:クラウドERPの根幹

さて、一口に「クラウドツールを組み合わせてつなぐ」と言っても、ただ闇雲にツールをつなぎあわせるだけでは意味がありません。

クラウドERPを機能させるために最も重要なのは、最初の「コンセプト設計」です。
どんなツールを使うかよりも先に「自社の業務をどう整え、どう情報を流すか」を明確にしておく必要があります。

フライクが掲げているクラウドERPの設計コンセプトは、「各部署における業務領域をなめらかにつなぎ、情報を資産にする」というものです。

部門ごとのシステムに対する目的や求める機能は異なる

同じ会社であっても、部門によって目的もゴールも異なり、当然ながらシステムに対して求める情報や機能も異なります。

「情報共有」といっても、何を・どう共有したいかは部門ごとに異なり、それを無理に1つに詰め込むと破綻してしまいます。

フライクが実践する「システム連携組立図」

そこで、フライクでは次のように考えます。

  • 各部門で使う“サービス提供のための業務システム”
  • それを支える“情報基盤としてのシステム”

この2つを、Salesforceを中心に整理し、“業務と業務をなめらかにつなぐ”ための設計図を描きます。
そして、これらのITツールを連携し、Salesforceを中心においたクラウドERPにしたものが「システム連携組立図」 の考え方です。

Salesforceを中心としたクラウドERPは、最初から完成された製品を買うのではありません。

自社の業務に合わせて“必要なパーツを選び、つなげていく”アーキテクチャです。

フライクはこれまで、事業・業務・人材構成に合わせたシステム連携図を数多く設計・構築してきました。

だからこそ言えるのは、“正しく整えれば、Salesforceは本当に使えるクラウドERPになる”ということです。

なお、Salesforceをはじめとする各システムの具体的な使い方や、業務との接続方法については、また別の章や記事で詳しくご紹介する予定です。

ここでは“考え方”と“全体設計の大切さ”を持ち帰っていただければと思います。

まとめ:Salesforceは“クラウドERPの中核”になる武器。その設計図が、未来を変える。

第一部から第三部まで読んでいただいた方は、もうお気づきかもしれません。

つまり、Salesforceは単なる営業支援ツールではなく、業務の中心に置けば、企業全体の情報とアクションをつなげる「クラウドERPの中核」になり得るツールなのです。

ただし、そのポテンシャルを活かせるかどうかは、それぞれの企業において“どう導入するか”にかかっています。

  • 現場と経営をつなぎ、業務の流れごと整える「業務設計」
  • ツールの使い方ではなく、“使いどころ”を見極める設計視点
  • あらゆるSaaSと連携し、無理なくデータをつなぐ「システム連携組立図」

この3つが揃ってこそ、Salesforceは“動く仕組み”として機能します。
逆に言えば、これがなければ、どんなに高機能でも「使いづらいシステム」になってしまうのです。

だからこそ、私たちフライクはツールの選定より前に「業務をどう整え、どう組み合わせるか」を一緒に考えるところからスタートします。

Salesforceを導入するか迷っている方も、すでに使っているけどうまくいっていない方も、“業務”と“システム”を切り離さず全体をどう組み立てていくかを、フライクと一緒に考えてみませんか?

あとがき:CRMで終わらせない、Salesforceの“本当の使い方”を届けたい

いかがでしたでしょうか?

SalesforceはCRM・SFAツールとして語られることが多いですが、フライクはそれだけではあまりにも“もったいない”と感じています。

Salesforceには、もっと企業の“土台”になれるポテンシャルがあります。
それを活かすには「とりあえず入れて使う」のではなく、業務全体を整理し、システム全体を設計することが必要です。

私たちは少し遠回りに見えるかもしれませんが、業務設計からはじめ、システム設計へと進めるプロジェクトスタイルを選んでいます。

そうすることで、Salesforceは単なる営業支援ツールではなく、販売管理システムやERPのような、企業の“中核”を担う仕組みとして機能するようになります。

もちろん、そのためにはSalesforceの特性や歴史、各プロダクトの得意・不得意も深く理解していなければなりません。
フライクは、Salesforceを“道具”として使いこなすための知識と視点を、常にアップデートし続けています。

もしこのブログをご覧の皆さんの中で「Salesforceって、うちの会社ではどう使えるんだろう?」「もっとちゃんと活かせるのではないか?」という想いが少しでもあれば、ぜひお気軽にご相談ください。

Salesforceを“ただのツール”で終わらせない。
そんなプロジェクトを、フライクと一緒に創っていきませんか?

自己紹介
大瀧 龍 株式会社フライク 代表取締役

福岡県福岡市出身。富士通グループ会社のシステムエンジニアや営業支援などを経て、2017年にfreee株式会社に参画。九州支社長と広島営業所長を兼任し、2019年には西日本の責任者としてマザーズ上場に貢献する。同年2019年に「3rdコンサルティング株式会社」を創業。システムを活用した中小企業の経営課題解決やIT化、DX化支援に取り組む。システムエンジニアや営業として現場で培った経験を生かして、フロントオフィスとバックオフィスの両方をカバーし、システム設計・開発から運用提供まで一括して提案できるコンサルティングを追求。

2021年11月に社名を「株式会社フライク」に変更し、新たなスタートを切る。IT普及を目指すコミュニティ「ふくおかクラウドCafe」や、YouTube「システム組立ちゃんねる」なども運営し、地方企業のIT化推進に日々努めている。

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