
「高額なシステムを導入したのに、現場の業務は何も改善されていない」
「Saasツールに変えたくて、SalesforceやクラウドERPを導入したのに、かえって現場からの不平不満は増えている」
「EPRシステムとして導入し、基幹システムと連動したのに、データがバラバラで結局Excelに戻ってしまった」
もし、あなたの会社でこのような状況が起きているなら、それは決してツールの問題ではありません。
多くの企業がSalesforce×ERP導入で失敗する真の原因は、「機能要件」から始めてしまうからです。

「どんな機能が必要か?」
「どのツールを選ぶべきか?」
――確かにこれらは重要です。
しかし、その前にもっと本質的な問いがあります。
■ そもそも、あなたの会社の”業務”は整理されていますか?
■ どの部署の、誰が行っている業務を改善し、それを会社全体でみるとボトルネックになっている理由と改善した後の姿を思い描けていますか?
どれだけ高性能なツールを導入しても、業務プロセスが曖昧で、部署間の連携が取れていなければシステムは機能しません。それはまるで、部屋が散らかったままロボット掃除機を動かすようなものです。
もし、あなたやあなたの所属する企業が、
なら、本記事で「もう失敗しないSalesforce×ERP導入」の道筋が明確に見えてくるはずです。そして、フライクがなぜ多くの企業から「次のステップを一緒に考えられるパートナー」として選ばれているのか、その理由もご理解いただけるでしょう。
今回は特別に、機能要件より前に取り組むべき「業務設計」「ツール仮確定」「システム設計」の3つのフェーズを体系的に解説し、実際に使えるテンプレートもご提供しています。

過去の失敗を繰り返さず、本当の意味で「業務が改善され、組織が成長する」システム導入を実現したい方は、ぜひ最後までお読みください。
目次

具体的に引っ越し・注文住宅・ロボット掃除機という3つの身近な例を通じて、「なぜ機能要件から始めると失敗するのか?」を理解してみましょう。
これらの例を読めば、「業務設計なしに大規模システム導入やDX推進を行う危険性」が、まるで自分の失敗体験のようにリアルに感じられるはずです。
Salesforceを全社導入する場合も、ERPシステムを刷新する場合も、業務改善を目的としたシステム導入である以上、同じことが言えます。
そして、「機能要件より前に取り組むべきこと」の重要性が、腹落ちするでしょう。
私たちは日常生活で、「準備なしに行動すると失敗する」ことを経験的に知っています。
ここでは、「賃貸物件への引っ越し」「憧れの注文住宅」「部屋の掃除をロボット掃除機に任せる」という3つの例を通じて、「なぜ準備が重要なのか?」を確認していきます。
① 賃貸物件の引っ越し──引っ越しを検討した背景が具体的な物件探しにつながる
引っ越しを考えるとき、多くの人はまず「どんな物件がいいか?」を考え始めます。
「駅近がいい」
「広いリビングが欲しい」
「最新設備の物件を」
──確かにこれらは重要な条件です。
しかし、その前に必ず「なぜ引っ越しをしたいのか?」というきっかけがあるはずです。
つまり、私たちは無意識のうちに「現状の課題(As is)」と「理想の状態(To Be)」を整理してから、物件探しを始めているのです。
そして、新しい部屋が決まったら、次は「今の家具や家電が使えるか?」を確認します。
例えば、
このように、「目的→物件選び→準備」という順序で進めるからこそ、引っ越しは成功するのです。

もしこれと同じ考え方でシステム導入ができていたら、失敗することはないでしょう。
② 憧れの注文住宅 —— 予算と相談して要望を整理する
次に、注文住宅を建てるケースを考えてみましょう。
注文住宅は、賃貸物件と違い、「自分たちで一から設計できる」という大きな魅力があります。
しかし、その自由度の高さとは裏腹に、予算や敷地面積などの制約から、すべての要望を叶えることはできません。
例えば、家づくりを始めると、こんな要望が次々と出てきます。
しかし、現実的には予算や土地の広さに限りがあります。
そこで多くの人は、「優先順位をつけて、本当に必要なものを選び取る」というプロセスを踏みます。
つまり、「理想と現実のバランスを取りながら、自分たちにとって最適な設計を固めていく」のです。

これは、まさに「業務設計→ツール選定→システム設計」というプロセスそのものです。
ところが、システム導入になると、この当たり前のプロセスが飛ばされてしまいます。
システムベンダーから機能を紹介されて、「いいな、この機能!」と感じる。ただし、価格は高い。
でも、会社のお金だから「稟議が通ればいいな」と考え、とりあえず導入する。
そして、いざ導入してみると、実際には使わない機能ばかりだった…というケースが非常に多いのです。
なぜこんなことが起きるのでしょうか?
それは、「自分のお金」と「会社のお金」を切り分けてしまっているからです。
プライベートであれば、自分の財布から出るお金なので、
「本当に必要か?」
「費用対効果はあるか?」
を真剣に考えます。
しかし、会社のシステム導入となると、
「予算があるから」
「ベンダーが勧めるから」
という理由で、本来不要な機能まで導入してしまうのです。
注文住宅と同じように、システム導入でも「理想の業務フロー」と「現実的な予算・リソース」を照らし合わせ、優先順位をつけることが不可欠です。
この視点が欠けていると、どれだけ高機能なシステムを導入しても、「使われない機能だらけで、結局誰も使わない」という失敗に終わってしまいます。
③ 部屋の掃除を「ロボット掃除機」に任せる —— 部屋が散らかっていたら高性能でも動かない
ロボット掃除機は非常に優秀です。高性能なセンサーを搭載し、自動で部屋を掃除してくれます。
しかし、どれだけ高性能なロボット掃除機でも、部屋が散らかっていたら動けません。
例えば、こんな状況を想像してみてください。
結果として、「高いお金を払って最新のロボット掃除機を買ったのに、結局手で掃除している…」という状況に陥ります。
つまり、ロボット掃除機を活かすためには、「まず部屋を片付け、動きやすい環境を整える」ことが必要なのです。
具体的には、次のような準備が欠かせません。
この準備ができて初めて、ロボット掃除機は本来の性能を発揮できるようになります。
逆に言えば、どれだけ高性能なロボット掃除機を買っても、部屋が散らかっていたら意味がないのです。

そして、これはシステム導入でも全く同じです。
どれだけ高機能なSalesforceやERPを導入しても、業務プロセスが整理されていなければ、システムは動きません。
つまり、「システム導入=ロボット掃除機を買うこと」ではなく、「部屋を片付けてからロボット掃除機を買うこと」なのです。
これら3つの例に共通するのは、「環境が整っていなければ、どれだけ優れたものを選んでも失敗する」という点です。
▶ 引っ越し:引越を考えたきっかけ(システム導入の目的)を叶える条件(システムで解決できる機能)を探す
▶ 注文住宅:理想と現実のバランスを取りながら設計図(業務フロー)を固める
▶ ロボット掃除機:部屋(業務環境)を片付けてからロボット掃除機(システム)を導入する
システム導入も同じです。
① 業務を整理する
② 組織の課題を明確する
③ ツールを選ぶ
——これが成功の鍵なのです。
では、なぜビジネスのシステム導入では、この「準備」が飛ばされてしまうのでしょうか?
その背景には、3つの大きな理由があります。

①自社のビジネスモデルや将来設計・発展、業務の流れを説明できない
多くの企業は、「システム導入=専門家に任せるもの」と考えています。
確かに、技術的な部分は専門家のサポートが必要です。
しかし、「自社のビジネスモデル」「将来の事業展開」「組織の課題」「業務プロセス」は、他社には分かりません。
にもかかわらず、「とりあえずベンダーに相談すれば何とかなる」と考え、自社のビジネス全体像や業務の整理を怠ってしまいます。
結果として、ベンダーは「一般的な機能要件」の提案をせざるを得ず、自社の本質的な課題や将来のビジョンは反映されないままプロジェクトが進んでしまうのです。
② ITツールベンダーに問い合わせをすると、なんとなく進めている感じになる
「そろそろシステムを導入したい」と考えたとき、多くの企業はすぐにベンダーに問い合わせをします。
しかし、
「何を解決したいのか?」
「どんな業務フローにしたいのか?」
「どのような将来像を描いているのか?」
が明確になっていない状態で問い合わせても、ベンダーは的確な提案ができません。
結果として、「とりあえず話を聞いてみよう」という曖昧なまま商談が進み、気づいたら高額な契約にサインしていた…というケースが後を絶ちません。
③ ツールの機能比較をした方が金額や機能報告がしやすい
利活用が不明なのにツールの機能比較で納得してしまう
ベンダーに相談すると、多くの場合「こんな機能があります」「こんなことができます」という機能ベースの提案を受けます。
これは決して悪いことではありません。ベンダーは自社の製品を最大限活かす提案をするのが仕事だからです。
しかし、導入後にシステムがうまく活用できないと、「このツールは使いにくい」「機能が足りない」とITツールのせいにしてしまいがちです。
実際には、自社の業務プロセスが整理されていなかったり、運用体制が整っていなかったりすることが原因であるケースがほとんどです。
結果として、システムの問題ではなく準備不足が原因であるにもかかわらず、ツールを責めて次のシステムへと乗り換える……という悪循環に陥ります。
つまり、
①自社のビジネスや業務を説明できない
②準備なしに問い合わせをする
③利活用できない責任をツールに転嫁する
ツールの機能比較で納得してしまう
これら3つが、システム導入が「機能要件」から始まってしまう根本的な原因です。
そしてこの問題は、単なる「準備不足」では片付けられません。
なぜなら、多くの企業にとって「自社の業務を言語化する」こと自体が、極めて難易度の高い作業だからです。
日々の業務は「なんとなく回っている」状態で、明文化されたプロセスがないケースがほとんどです。属人化した業務、口頭での引き継ぎ、暗黙知に頼った判断……こうした「見えない業務」を可視化し、整理するには、相当な時間と労力が必要です。
さらに、経営層と現場の認識のズレも大きな障壁となります。
この三者の思惑がバラバラなまま、ベンダーに丸投げしても、当然うまくいくはずがありません。
では、どうすれば失敗を防げるのか?
答えは、「システム導入前に、自社の業務とビジネスモデルを徹底的に整理する」ことです。
これは決して簡単なプロセスではありませんが、ここを飛ばしてしまうと、どれだけ優れたシステムを導入しても失敗します。
私たちフライクは、Salesforce×ERP導入をはじめとする大規模システム刷新プロジェクトにおいて、独自のプロジェクト推進手法を確立してきました。
それが「フライク式プロジェクト推進」です。
この手法の最大の特徴は、システム導入を「ITプロジェクト」ではなく「経営変革プロジェクト」として捉える点にあります。
つまり、単なるツール導入ではなく、企業の成長戦略を実現するための基盤づくりとして、システム刷新を位置づけているのです。
システム導入プロジェクトで最も陥りやすい罠——それは、
「ITシステム・ITツール導入すること自体が目的化してしまう」
ことです。
「Salesforceを導入して、運用が乗っています」「ERPを刷新し、従来のシステムと同じことができるようになっています」と報告できれば、プロジェクトは成功……本当にそうでしょうか?
答えはもちろん「NO」です。
システムを導入して
そのような状態が3−5年以内に発生しなければ、そのシステム導入は失敗していると言えるでしょう
だらこそ、私たちフライクが何よりも重視しているのは、「数字が動く仕組み」を作ることです。
① Salesforce導入が目的化すると失敗する

多くの企業が「Salesforceを導入すれば営業が強くなる」と期待してプロジェクトをスタートさせます。
しかし、いつのまにか、CRM・SFA導入すること自体がゴールになってしまうと、以下のような事態に陥ります。
これは、「どの数字にインパクトを出すために導入するのか?」という目的が明確になっていないことが原因です。
そこでフライクでは、プロジェクトの最初に必ず「このシステムで何を実現したいのか?」を徹底的に言語化します。
☛「受注率を20%向上させたい」
☛「営業の予測精度を高めて在庫ロスを削減したい」
☛「部署間の連携不足で発生している残業時間を30%削減したい」
こうした具体的な成果目標を設定することで、システム導入が「手段」として正しく機能するのです。
さらに業務設計では、この数字に着眼してより深掘りし、どうやって受注率を向上させるのか、在庫ロスを削減するための具体施策と、その数字の見える化までを検討していきます。
② ERP的にプロセスとデータを一貫管理する重要性

Salesforceは強力な営業支援ツールですが、それ単体では企業全体の業務を最適化できません。
なぜなら、営業活動は「受注して終わり」ではなく、受注後の受発注管理、在庫管理、経理処理、カスタマーサポート……と、さまざまな部署に業務が連鎖していくからです。
ここで重要になるのが、ERP的な発想です。
ERPとは「Enterprise Resource Planning(企業資源計画)」の略で、企業全体の業務プロセスとデータを一元管理する考え方です。
パッケージ型ERP、クラウド型ERPなど、ERPは様々ありますが、私たちフライクでは、Salesforceを単なる営業ツールとしてではなく、SalesforceをERPの中核として位置づけ、他の基幹システムと連携させる設計を行います。
これにより、以下のような効果が生まれます。
つまり、Salesforce×ERPの連携によって、企業全体が「一つの仕組み」として動くようになるのです。
これこそが、フライクが目指す「数字が動く仕組み」の本質です。
③ 「受注率向上」「売上予測精度UP」「部署間の隙間をなくして残業時間を削減」など、成果から逆算するプロジェクト設計

フライクのプロジェクト推進で最も特徴的なのは、「成果から逆算する設計」です。
多くのシステム導入プロジェクトは、「どんな機能が必要か?」という機能ベースで進められます。
しかし、フライクでは「どんな成果を出したいか?」を起点に、プロジェクト全体を設計します。
たとえば、以下のような成果目標を設定したとします。
この目標が決まれば、次に「その成果を実現するために、どんな業務プロセスが必要か?」を逆算して設計していきます。
●受注率35%を実現するには?
☛商談管理を徹底し、失注理由を分析して改善サイクルを回す必要がある
→ そのためには、Salesforceで商談の進捗を可視化し、失注要因をデータ化する仕組みが必要
●売上予測精度80%を実現するには?
☛ 営業担当者の「勘」ではなく、過去データとパイプライン情報から精度の高い予測を立てる必要がある
→ そのためには、Salesforceに蓄積されたデータをAIや分析ツールで活用できる設計が必要
●残業時間を月100時間削減するには?
☛営業と製造、経理の間で発生している「確認待ち」「手作業での転記」を自動化する必要がある
→ そのためには、Salesforceと基幹システムをAPI連携し、データが自動で流れる仕組みを構築する必要がある
このように、成果目標から逆算して「やるべきこと」を明確にすることで、プロジェクトの方向性がブレなくなります。
そして、この逆算設計こそが、「導入して終わり」ではなく「導入してから成果が出る」システムを実現する秘訣なのです。
「受注率を向上させたい」
「売上予測精度を高めたい」
「部署間の隙間をなくして残業時間を削減したい」
——こうした成果から逆算するプロジェクト設計を行うには、予算取りを「総コスト」で考えないことが重要です。
よくあるのが、「すべての総コストがわからないと予算取りなんかできない!」という経営陣の声です。しかし、それは誤った考え方です。
家を建てることに例えるとわかりやすいでしょう。
「アパート」「マンション」「高級マンション」「城」
——建築物によって予算は大きく変わりますが、何を建てるかが決まっていないのに、総コストを算出することはできません。
システム導入も同じです。多くの企業は「業務設計」を飛ばして機能比較や機能要件から入り、最悪の場合、いきなりシステム構築を始めてしまいます。
しかし、成功するプロジェクトは違います。
まず一年間のコストを想定し、段階的に予算を分けて取ることで、各フェーズの成果を確認しながら進めているのです。
【フライク式プロジェクト予算取りの4段階】
システム導入を成功させるためには、以下の4つのフェーズに分けて予算を取ることをお勧めします。

① 業務設計およびツール確定プロジェクト(6ヶ月〜8ヶ月)
② システム設計プロジェクト(6ヶ月)
③ システム開発(6ヶ月〜12ヶ月)
④ システム運用
このように予算を4つに分けて取ることで、各フェーズの成果を確認しながら次のステップに進むことができます。特に①の業務設計フェーズをしっかり実施することが、後続のフェーズの成功確率を大きく高めます。
これが失敗しないプロジェクトの基本構造です。
こちらでは、①業務設計、②ツール仮確定、③システム設計の各フェーズで行う具体的な内容を詳しく解説します。
特に重要なのは、「業務設計なくして、正しいシステム設計はできない」という原則です。
多くの企業が失敗するのは、この順序を飛ばして「いきなりシステムを作り始めてしまう」ことにあります。
成功するプロジェクトは、必ず業務の整理→ツールの選定→システムの設計という順序を守っています。
① 業務設計プロジェクトの具体的な内容
業務設計プロジェクトでは、以下の3つの柱で進めます。

② ツール仮確定プロジェクトの具体的な内容
ツール仮確定プロジェクトでは、以下の3つの柱で進めます。

③ システム設計プロジェクトの具体的な内容
システム設計プロジェクトでは、以下の3つの柱で進めます。

フライクでは、Salesforce×ERP導入を成功に導くために、実際のプロジェクトで使用している以下の成果物テンプレートを無料でプレゼントしています。
自社のプロジェクトにそのまま活用いただくことで、上流工程を確実に進め、「作ったけど使われない」「後から大幅な作り直しが必要になる」といった失敗を防ぎ、持続的に成長できるシステムを構築できます。
業務設計プロジェクトの成果物


● 現状の業務フロー(AS-IS)と改善ポイントの洗い出し
- 部署をまたいだ業務の流れを可視化するプロセスマップ
Salesforce×ERP導入を成功に導くための「フライク式プロジェクト推進」では、システム導入を「ITプロジェクト」ではなく「経営変革プロジェクト」として捉え、「数字が動く仕組み」を作ります。
そして、「成果から逆算する設計」により、「やるべきこと」を明確にして、
業務の整理→ツールの選定→システムの設計
という順で取り組んでいきます。
フライクは、単なるSalesforceの導入支援会社ではありません。
私たちは「機能要件より前に取り組むべき本質的な業務設計」を重視し、企業の成長戦略そのものをシステムで実現するパートナーです。
パートナー選びに迷っている方、自社の課題を整理したい方は、ぜひ60分無償相談会をご活用ください。経験豊富なコンサルタントが、貴社に最適な導入プランをご提案します。
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