Salesforce担当者の中には、頻繁にレポートを作る機会がある人もいるかと思います。
その中でも、「商談をしていない取引先の一覧を出したい」といった要望を叶えてくれるのがクロス条件を利用したレポートです。
本記事では、クロス条件を利用したレポートの基本知識と作り方について解説します。
目次
Salesforceで言及されている「クロス条件」は、一般的には「クロスフィルタ」(Cross Filters) として知られています。
クロス条件は、Salesforceのレポート機能で使用される強力なフィルタリング手法です。これを用いることで、親オブジェクトと関連オブジェクトの間の関係をもとにデータを絞り込むことができます。複数のオブジェクト間でのデータ分析や、特定の条件を満たす関連レコードを特定する際にも役立ちます。
カスタムレポートタイプでは、クロス条件を利用することができません。
理由としては、カスタムレポートタイプでは、既に親オブジェクトと関連オブジェクトの間の関係が定義されているため、クロスフィルタのような追加の関係を定義する必要はありません。これにより、カスタムレポートタイプを使用しても関連オブジェクトのデータに基づいて親オブジェクトのレコードをフィルタリングできます。
つまり、クロス条件を使用せずとも、カスタムレポートタイプでは標準のフィルタを用いてデータを絞り込むことができるということです。そのため、クロス条件を利用したい場合には標準レポートタイプを利用するようにしてください。
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クロス条件の特徴としては以下のようなものがあります。
それぞれについて解説します。
クロスフィルタは、親オブジェクトと関連オブジェクト間のリレーションに基づいてデータを絞り込むことができます。これにより、関連するオブジェクトのデータに基づいて親オブジェクトのレコードを分析できます。
例えば、アカウントに関連する取引先担当者の情報をもとに、アカウントのレコードをフィルタリングできます。この機能により、異なるオブジェクト間での関連性を分析しやすくなり、ビジネス上の意思決定や戦略立案に役立てることができます。
クロス条件には、関連オブジェクトに対する追加のサブ条件を設定することができます。これにより、関連オブジェクトの特定のフィールドや条件に基づいてデータをさらに絞り込むことが可能になります。
例えば、取引先担当者の役職が「CEO」である場合のみ、アカウントのレコードをフィルタリングすることができます。サブ条件を使用することで、複雑な条件やロジックに基づいてデータをフィルタリングし、精度の高い分析を実現できます。
クロス条件を複数組み合わせることで、より複雑な条件やロジックに基づいてデータをフィルタリングすることができます。
例えば、アカウントに関連する取引先担当者の役職が「CEO」である場合と、アカウントに関連する商談のステータスが「クローズ済み/失注」である場合を組み合わせて、アカウントのレコードをフィルタリングすることができます。
このように複数のクロスフィルタを組み合わせることで、高度な分析やインサイトを得ることが可能になります。
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クロス条件の使い方は以下の通りです。
自分の作りたいクロス条件を設定しましょう。
今回の場合は「活動が関連する取引先」の抽出ができました。
本記事では、Salesforceのクロス条件について解説しました。
レポートを上手に活用することで、営業計画とのズレを早期に発見することができます。
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