こんにちは。
システム組立屋フライクの大瀧です。
フライクでは、
セールスフォースやfreee・MoneyForward・Sansan・box
といったSaaS界を代表するプロダクトのシステム組立の支援を実施しています。
近年多くの企業さまが上記のシステムに興味を持ち、
導入実績や自社利用が活発なフライクにお問合せいただく機会も増えております。
非常にありがたいことではあるのですが、
そういったお問合せの中にはシステム導入に夢中になり、本来の目的を失っている例も見受けられます。
もちろんシステムを導入し、自社で成功体験を積むことで目的・ゴール達成する例もあります。
しかし、日本の99.7%は中堅・中小企業。
ヒトとカネに限りのある企業では、
窮地を救うはずのシステム導入がかえって大きな足かせ
となり得ることも想定されます。
そこで、今回のブログでは
「マッキンゼーの7S」から紐解く、
戦略×システム思考についてお話いたします。
「マッキンゼーの7S」をもとにした思考は、
これからシステム導入を検討する多くの企業さまに向けて、フライクが提唱したい内容でもあります。
一社でも多くの企業さまが「描いた未来」を実現するためのシステム投資に繋がればと、
考えております。
全体最適化を目指したITシステムの導入手法をお纏めしたお役立ち資料はこちらから
まず、冒頭から登場している「マッキンゼーの7S」の定義について、わかりやすくご説明します。
「マッキンゼーの7S」とは、世界有数の戦略コンサルティングファームである、
マッキンゼーアンドカンパニーが提唱した、
「7つのS」(セブンエス)です。
7Sとは以下のSの頭文字から来ております。
そしてこの7つのSが
「3つのS(ハードのS)」
「4つのS(ソフトのS)」に分別されます。
ハードのSが
ソフトのSが
「問題>課題」が発生し、それらを解決するために新しい取り組みを実施する。
これが企業活動の一つです。
その結果が組織改革(コーポレート・トランスフォーメーション)につながっていきます。
CXを実現するためには、マッキンゼーの7Sで考えると非常にわかりやすくなります。
組織改革をするために社内の「なにか」を
変革させようとするとき、
「何が最も短期的に変化しやすいorさせやすいか?」
で考える場合「ハードのS」が該当します。
その中でも「Structure(組織構造)」が、
最も変化が起こりやすいです。
(部署異動や新規部署設立など)
しかし、「Structure(組織構造)」を変えただけでは、組織が大きく変革したとは言えないでしょう。
そこで、経営者や経営陣は
「Strategy(戦略)」を検討します。
その結果、自社の現状ではできない理由を把握しその部分を補うために、
「System(システム・制度)」をディスカッション・深堀りします。
もちろん「System(システム・制度)」は
ITもあれば、運用ルールやマニュアルも含みます。
ですが、
ハードの3SだけではCXは実現しません。
組織を構成するのは「ヒト」であり、
実行するのも「ヒト」です。
ハード面だけを変革しても、
ソフトの4Sが変わらない限り、組織は変革できないのです。
ハードのSに取り組み、ヒト・行動様式が変わり、お互いの価値観をわかりあうことで、最終的に組織が動きます。
そこで、フライクではこの
ハードのSを短期〜中期施策
として取り組み、
ソフトのSを中〜長期施策
として企業と取り組みを実施しています。
「System(システム・制度)」を変えることで、4Sにおける「Staff」「Skill」「Style」にも変革が訪れます。
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前章で、組織変革はまず「ハードのS」から取り組むべきだということをご理解いただけたかと思います。
しかし、肝心な「戦略」をどのように練るかが難しい。というお声もいただきます。
そこでフライクの、「ビジネスプランニング〜本質的課題の特定〜」で実施している
「3Sマップ」についてご紹介します。
3Sマップとは
「Strategy(戦略)×System(システム・制度)=Success(成功)」
を実現するマップ。
フライクのタグライン
「描いた未来、一直線。」のサクセスマップづくりです。3Sをマップで実施するステップは大きく分けて4つ。
【3Sマップで実施するSTEP】
・ゴール
⬇︎
・設定
⬇︎
・目標設定
⬇︎
・戦略
⬇︎
・戦術
⬇︎
・行動指標値の策定
まず戦略を作る前に、企業として目指すべきゴールの設定をします。
このゴールは今から三年後の少し近い未来の、ビジョンを考え達成するための通過点である
「一年後どうなりたいのか?」を目標に設定します。
そうすることで「一年後どうなりたいのか?」という
目標を達成するための戦略⇒戦術⇒行動指針が確定します。
ここで初めて「システム思考」が入ってきます。
よく「計画倒れ」してしまう企業がありますが、これは戦略や戦術が悪いからではなく
「定点観測する仕組み」がないからです。
その「定点観測する仕組み」を
「ITシステム」で補うことができます。
「行動指標値をどのような形で見たいか?」を検討する際に、「ダッシュボード」を取り入れます。
「ダッシュボード」とは、複数のグラフや表をまとめて表示し、全体を俯瞰的に把握できる機能です。
例えるなら、車のタコメーターや体重計のようなイメージでしょうか。
このダッシュボードで表示するために
必要な「定量情報」。
そして、「定量情報」を出すための条件や細かいデータを誰が、いつ、どのタイミングで入力するか?
どこから持ってきたらいいか?
それらを全体を見ながら俯瞰して考えるのが
「システム脳」です。
「まずシステム導入ありき」で考えてしまうと、以下の図のように
システム⇒集計⇒ダッシュボードという思考回路で考えてしまうケースが多いです。
戦略⇒システムで落とし込む考えの場合、この「逆」の発想が重要です。
つまり、システム導入において「システムありき」ではなく、
戦略から落とし込んだ戦術・行動方針の現状把握するためのダッシュボードから
逆算してシステムを考えることが重要だということです。
この発想をすることで、「あったら便利なシステム」ではなく
「ゴール達成のためのいま最低限必要なシステム」へ投資できるようになります。
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いかがでしたでしょうか。
システム投資を無駄なく効率化するためには
「戦術の検討」が非常に重要です。
冒頭でもお伝えしましたが、弊社と伴走するお客さまは、必ずこの3Sマップを作成いただいております。
その後、もっと深く商品ごとに戦略を落とし込みたい。
業務フローの見直しをした上で、
システム投資をしたい。
といったクライアント様のご要望にあわせた対応をしております。
中堅・中小企業が一年間で投資できるIT投資費用額は限られており、
目安としては売上高の3%、500万円は検討していただきたいところです。
システム投資は優秀な人材を一人雇うのと同じくらい重要な意思決定です。
人を雇うだけでは戦力にならないのと同様に、システムにも戦略が必要です。
このアプローチ手法を用いて、「描いた未来、一直線。」を目指したい企業さまは
ぜひ弊社に▼「60分無料相談」もしくは「お問い合わせ」いただけたらと思います。
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