こんにちは。
システム組立ちゃんねるを運営している、株式会社フライクの大瀧です。
当ブログやYouTubeチャンネルを通して、私たちフライクは多くの方々にシステム導入コンサルティングを実施しております。
ここで、みなさんに今一度問いかけたいことがあります。それは「導入後にどのような状況を目指していますか?」「その状況にどうやって近づきますか?」です。これらを質問しても、なかなか答えが返ってきません。
そのような場合、私たちフライクは当社のサービス「組織開発」を提案しています。このサービスの具体的な内容は「経営戦略室の立ち上げ」と「DX人材の育成」です。
今回のブログは、なぜ私たちフライクはシステム導入後に組織開発を提案しているのか、システムに強い経営戦略室を立ち上げるとどのようなメリットがあるのかを説明します。
経営戦略室を立ち上げたい、経営戦略室に関する相談をしたいと考えるお客さまは、ぜひ下記よりお問い合わせください。
DX推進や事業成長に必要不可欠な経営戦略室の重要性についてご紹介しているお役立ち資料はこちら
目次
まずは、セブン銀行ATMを利用した 「ATM受取・ATM集金」という法人の送金サービス、ならびにセブン銀行法人口座の法人窓口として活動している株式会社セブン・ペイメントサービス様の経営戦略の伴走支援動画をご覧ください。
詳細は以下の記事でも解説していますので、併せてご確認いただければ理解度が深まります。
みなさんは「7S」という言葉を聞いたことはありますか?
これはコンサルティングファームのマッキンゼー・アンド・カンパニー社が提唱したフレームワークの1つです。このフレームワークには、組織を構成する7つの要素が存在します。
7Sは以下の要素で構成されています。
■ハードのS(組織の構造に関するもの)(1)戦略(Strategy):競争優位性を維持するための事業の方向性
(2)組織(Structure):組織の形態や構造
(3)システム(System):人事評価や報酬、情報の流れ、会計制度など、組織の仕組み
■ソフトのS(人に関するもの)(4)価値観(Shared Value):社員で共通認識を持つ会社の価値観
(5)スキル(Skill):営業力、技術力、マーケティング力など組織に備わっている能力
(6)人材(Staff):社員や経営者など個々の人材の能力
(7)スタイル(Style):社風、組織の文化
これらは、組織やビジネスの導入だけでなく、現在話題のDXの導入にも欠かせない考え方です。
2022年12月現在、DXという言葉を聞かない日はありません。DXはもはや時流の言葉として捉えられています。そのせいか、「DXをシステム導入すれば自動的にDXは完成する」と考えている企業も少なくないように思われます。
しかし、DXとは企業の業務プロセスや文化・風土にまで変化を及ぼすものです。それがシステムを導入しただけで達成されることはありません。
私たちフライクは、組織変革やDXの導入には7Sのフレームワークを利用し、実践していくことが重要だと考えています。その際、ハードのSとソフトのSの両方にアプローチするためには「経営戦略室」と「人材育成」が不可欠であると考えています。つまり、部署を横断した組織全体における再開発が必要なのです。
先ほど触れた「システムを導入さえすればDXは達成できる」という考えは、ハードのSの中の「システム」だけに着眼した進め方なのです。経営戦略室はシステムを武器に変革した上で、組織の再定義と戦略の3つの歯車で組織変革・改革を起こしていくものです。
そして、ハードのSを支えるのはソフトのSであり、その中心は「人材」です。だからこそ、「人材育成」が必要なのです。
次章では、これらについて詳しくお伝えします。
DX推進や事業成長に必要不可欠な経営戦略室の重要性についてご紹介しているお役立ち資料はこちら
組織やビジネスモデルを変革するために必要な3つの内部革新のためのキーワードは、「IT」「人」、そして「仕組み」です。
例えば、組織を成長させていくための課題が「人」つまり「人材」の場合、育成や採用を行う、業務委託で優秀な人材に業務を担ってもらうなどの施策が考えられます。
これらの施策を行う際には、「人材育成は十分にできているか?」「デジタルを活用するためのDX人材は育っているか?」などの視点から、施策が十分に行えているかをレビューします。
さらに、組織開発の観点からすると、ただ優秀な人材を確保するだけでは十分ではありません。7Sの中には価値観(Shared Value)という項目も存在します。
この項目に基づき、「カルチャーは明文化されているか?」「カルチャーを体現できる社内メンバーはいるか?」などの視点から人材戦略を考えることも必要です。
このように、ビジネスを変革させるためのDXや組織を変革させる要素である7Sは大きく絡み合っており、システム導入だけで解決できるのはごく一部ということを理解いただけるのではないでしょうか。
そこで、私たちフライクでは組織開発の要素である「経営戦略室の立ち上げ」と「DX人材の育成」を行うべき理由を以下のように提案しています。
VUCAの時代、そして優秀な人材を採用することが困難を極める現在、ITツールやシステムを使わずにビジネスを成長させるのは事実上不可能です。現代においてITツールやシステムなしにビジネスに行うことは、羅針盤なしで航海をする、スマホなしで知らない国・土地へ旅行することと同義語といえます。
つまりITツールはインフラと同じで必要不可欠なものであり、企業には必須のインフラです。
しかし、それらを武器に変革している企業は少ないのが現状です。ITツールを使って市場の変化や社内の状況を可視化したり、柔軟な対応を行ったりすることが求められるため、定量・定性情報をリアルタイムに把握し、戦略や戦術に落とし込む必要があります。
それらを実現するためにはシステムだけではなく、システムに精通し、使いこなす「DX人材」が必要不可欠だと私たちフライクは考えます。
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ここまでの話は一般的な内容を多く含んだものでした。しかし、ただいたずらに不安のみをあおるのは本望ではありません。ここからは私たちフライクが実施しているサービスについて紹介します。
私たちフライクは、お客さまの事業成長を支える協奏パートナーとして実施していることが3つあります。
(1)全体像を押さえ、重要なイシュー(論点・課題)に抜け漏れがないようにする
企業さまの課題や理想的な姿をしっかりと把握することからスタートします。そのため、システム導入からスタートする場合もあれば、業務フローの再定義やマニュアル化からスタートすることもあります。
(2)推進体制とスケジュールを明確にする
次に、いつ、誰が、いつまでに何をするかを決めます。
私たちのような外部のメンバーの力だけでは企業の成長やDXは実現できません。お客さまとフライクが一緒になって進めていく必要があります。
先ほど、私たちフライクを表すフレーズとして「協奏パートナー」という言葉を使いましたが、この「協奏」は複数の楽器で一つの曲を演奏することを指す言葉です。
(3)経営者および現場とKPIをきっちり握る
トップダウンで進める場合も、ボトムアップで進める場合にも共通して、現場のみならず経営者・経営陣など企業成長やプロジェクトに関わる全ての方と目的や数字目標をしっかりと握ります。
この3つの要素が一つでも欠けると、DX推進や組織変革は大きくつまずいてしまいます。
これらを加味した上で、私たちフライクがお客さまに提案しているサービスが「VRM(Vision Road Map)」です。
VRMを構成しているのは、以下の5つのサービスです。
本ブログでご紹介した「経営戦略室の立ち上げ」と「DX人材の育成」は
「VRM Education〜未来を見据えたDX人材の育成〜」 「VRM Partner〜事業成長を支える経営戦略室〜」
の各サービスで提供しています。
興味のある方は、ぜひ下記よりご相談ください。
DX推進や事業成長に必要不可欠な経営戦略室の重要性についてご紹介しているお役立ち資料はこちら
今回は、組織開発に関する私たちフライクの考え方とそのアプローチについて解説しました。組織開発は「経営戦略室の立ち上げ」「DX人材の育成」の2つの側面からアプローチを実施していきます。
システム導入後に利活用ができていないという課題を抱えている企業は、システムに課題があるだけではなく、その企業に戦略がない、あるいはシステムを使いこなせるDX人材がいないなどの課題があるかもしれません。
「組織開発に取り組みたい」「経営戦略室を立ち上げたい」「DX人材を育成したい」などのご要望のあるお客さまは、気軽にフライクにお問い合わせください。
また、フライクのコーポレートサイトからは弊社のサービスである「VRM(Vision Road Map)」の資料を無料でダウンロードできます。ぜひご覧ください。
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