
このブログでは、2025年10月6日よりサービス提供を開始した「Box初期設定代行プラン」についてお話しします。
みなさんの会社では、日々どのようにファイルを保存・共有していますか?
「NASサーバーに置いている」「無料でGoogle Driveを使っている」「個人で利用しているDropboxで十分」という声も多いと思います。
ただ、ビジネスの現場では“想定外のトラブル”が起きることがあります。
そこで、フライクでは新サービスとして、企業におけるファイル管理基盤の安全な立ち上げを支援する「Box初期設定代行プラン」を開始いたしました。
詳細をご覧いただき、「いいな」と思った方はぜひお気軽にご相談&導入をご検討ください。
目次
「Box初期設定代行プラン」の目的は、導入初期の設計不備によって生じる情報セキュリティ事故や運用負荷の増大を未然に抑えることです。
具体的なサービス内容としましては、Boxの導入時に不可欠となる初期設計(フォルダ構成、ユーザー権限、共有ポリシー、Enterprise設定、セキュリティ制御)を体系化し、短期間で標準水準に到達させるための支援プログラムとなっています。
今回のプラン開始の背景としましては、導入でもお話ししたとおり、ビジネスの現場では以下のような“想定外のトラブル”が起きることがあります。
こうしたトラブルは、一度起きてしまってからでは手遅れになるケースがほとんどです。
だからこそ、私たちはどの企業にとってもBoxは必須のビジネス基盤だと考えています。

Boxを導入する際、最初の設計を誤ってしまうと、後々の運用で大きな手戻りが発生します。
フライクが提供する「Box初期設定プラン」では、次の5つの領域をもとに、標準設計のための骨子を組み立てます。
Box活用の出発点は「フォルダ設計」です。最初に明確なルールを定めることで、運用時の混乱や検索性の低下を防ぐことができます。
【公開範囲のレベル設計】
オープン(全社で共有)
セミオープン(部署・チームで共有)
クローズド(特定メンバーのみ閲覧)
★フライクチェックポイント
公開設計には大きく3つのパターンがあります。それぞれのメリット・デメリットを理解した上で初期設定を行いましょう。
ここを誤ると、後から修正が難しく、運用全体に大きな影響を及ぼす可能性があります。

【階層構造の決定】
第一階層(部門・プロジェクト)
第二階層(業務カテゴリ)
第三階層(ドキュメント種別など)
★フライクチェックポイント
第一階層はフォルダの用途に応じて設計しましょう。
どの企業においても最重要の設計ポイントです。移行元のNASサーバーと同じ構成にすると、Boxのメリットを活かせない可能性があります。
第二階層は組織単位・プロジェクト単位での設計が効果的です。共通フォルダは第二階層に置くのが最適です。
設計前に必ず「社内業務の棚卸し」を行い、理想的なフォルダ構成を検討しましょう。


次に大切なのが「誰がどのフォルダにアクセスできるか」という設計です。
これを曖昧にしてしまうと、情報漏洩やアクセス権限の混乱につながり、運用負荷が一気に増してしまいます。
【設計のポイント】
ユーザー登録と権限設定
利用者ごとのアカウント作成と基本的な権限付与を行います。
グループ設計(部署・役職単位など)
部署・役職・プロジェクトごとにグループを作成し、効率的なアクセス管理を可能にします。
フォルダとグループの紐づけ
フォルダに直接ユーザーを割り当てるのではなく、グループを介して権限を付与することで管理が容易になります。
Enterprise設定(管理者権限・利用ポリシー)
管理者ロールの設定やパスワードポリシー、Boxアプリケーション等、全社共通ルールを定めます。




★フライクチェックポイント
ユーザーを直接フォルダに割り当ててしまうと、管理が複雑化し、異動や組織変更のたびに大きな手間がかかります。
グループを設計して紐づけることで、「人」ではなく「役割」で管理できるようになり、運用負荷を大幅に軽減できます。
最初の段階で 「ユーザー単位」ではなく「グループ単位」で設計する癖をつけること が、長期的に見て最も重要です。
Boxの最大の強みのひとつが、社内外をまたいだシームレスなコラボレーションです。
ただし、共有範囲の設計を誤ると、情報漏洩やアクセス権限の混乱を招くリスクもあります。
【設計のポイント】
コラボレーション設計
社内外のメンバーを招待する際のルールを明確にしましょう。
(例:外部パートナーを招待できるのは管理者承認後のみ、など)
共有リンクの範囲設定
・社内限定
・外部パートナー限定
・公開リンク(パスワード付き/有効期限付き)
利用シーンに応じて範囲をきちんと設計することで、利便性とセキュリティを両立できます。



★フライクチェックポイント
「とりあえず全員に共有」「リンクをフルオープンに設定」してしまうのは典型的な失敗例です。
最初に「誰と、どの情報を、どの方法で共有するか」をルール化しておけば、セキュリティを守りながら業務を止めない柔軟さが実現できます。
Box単体での利用だけでなく、アプリケーション連携を前提に設計しましょう。
Boxアプリケーションの利用可否(Box Notes、Box Signなど)
他社アプリとの連携(Salesforce、Slack、Teamsなど)
ここを最初に検討しておくことで、業務効率化や自動化の余地が広がります。


最後に欠かせないのが「セキュリティ設計」です。
・SSO(シングルサインオン)の導入
・IPアドレス制限(社外からの不正アクセス防止)
必要な利便性を保ちつつ、情報漏洩リスクを最小化する仕組みを整備することが重要です。
この5つのポイントを押さえて導入を進めれば、Boxを安心かつ効率的に運用する基盤が整います。
①情報漏えい・データ消失の予防
初期設計の標準化により、誤公開や権限逸脱の発生確率を下げます。
②運用負荷の低減
役割ベース管理によって、異動・再編時の設定変更を定型化します。
③監査性・説明責任の向上
公開範囲と権限付与の根拠が明確になり、内部統制と外部監査への対応が容易になります。
④将来拡張の容易化
他ツール連携を前提とした設計により、業務自動化やデータ連携の余地が拡がります。
フライクでは、Boxの導入をスムーズに進めるために、2つの支援メニューをご用意しています。
①Box初期設定代行プラン:低価格・短納期で安心して導入できるフルサポート
②Boxライセンス単体購入:シンプルにライセンス購入だけを希望する企業向け
大企業・上場企業・中堅企業はもちろん、中小企業でも柔軟に対応可能です。

こんな企業におすすめ
・自社で導入設計を行うリソースがない
・短期間で確実に導入を完了させたい
・導入と同時に社内定着を図りたい
【サービス内容】
ライセンス検討ディスカッション(無償・最大2回・1回あたり1時間)
初期設定支援(最大2ヶ月・合計40時間)
Box設計ディスカッション(最大4回・各1時間)
フォルダ設計
ユーザー・グループ設定
共有範囲設定
Enterprise設定
トレーニング(1回・1時間)
【費用】
基本料金 初年度:1,147,280円〜 次年度以降:377,280円〜
Boxライセンス:36万円〜/年間
Business Plus(月額3,000円/人)×10ライセンス〜
Boxサポート(機能問い合わせ):17,280円〜
年額1,440円/人
初期設定支援:77万円〜
オプション
フライクサポート(機能+ユースケース+他ツール連携相談):月額20,000円〜
【対象外(別途お見積もり)】
下記内容の初期設定
アクセス制御設計
データ移行
Box Governance、ShieldなどEnterpriseプラン以上の設定支援
【お支払い方法】
ライセンス・サポート費用:利用開始日の1ヶ月前までに入金
(初回購入は請求書払い、更新は口座引き落とし)
初期設定支援費用:プロジェクト開始月に一括請求(請求書払い)

こんな企業におすすめ
・自社で導入・設定が可能
・最小コストでBoxを利用開始したい
【費用】
基本料金 初年度:427,280円〜 次年度以降:377,280円〜
Boxライセンス:36万円〜/年間
Business Plus(月額3,000円/人)×10ライセンス〜
Boxサポート(機能問い合わせ):17,280円〜
年額1,440円/人
初期登録費用:5万円(初年度のみ)
オプション
フライクサポート(機能+ユースケース+他ツール連携相談):月額20,000円〜
【お支払い方法】
ライセンス・サポート費用:利用開始日の1ヶ月前までに入金
初回購入は請求書払い、更新は口座引き落とし
★ポイント
導入を安心・確実に進めたい企業は「初期設定代行プラン」
コストを抑えて自社で導入できる企業は「ライセンス単体購入」
どちらのプランでも、フライクなら日本語対応によるサポートと他ツール連携の知見で、Boxを最大限に活用できる環境をご提供します。
サービス概要につきましては、こちらのプレスリリースも併せてご覧ください。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000089168.html
いかがでしたでしょうか?
Box導入は一度スタートすると、後からのやり直しに大きな手間とコストがかかります。
「自社で導入できるか不安」「どのプランを選ぶべきかわからない」という場合でも構いません。
フライクでは、初回のご相談は無料で承っております。
ぜひお気軽にお問い合わせいただき、御社に最適な導入方法を一緒に検討してみませんか?
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