咳止め薬と補助金とシステム導入の関係性〜失敗するマインドとは〜

咳止め薬と補助金とシステム導入の関係性〜失敗するマインドとは〜

こんにちは、福岡から【地方×IT】の伝播をする株式会社フライク システム組立屋の大瀧です。

さて、昨年末に中小企業庁から令和元年の補正予算で補助金について発表されました。
内容はこちら 2つだけピックアップするとIT導入補助金と持続化補助金があります。
    左 引用:https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/yosan/2019/191226yosan04.pdf
右 引用:https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/yosan/2019/191226yosan03.pdf
補助金のコンサルタントではないので、補助金の詳細については他の方におまかせしますが、補助金を使ったITシステムの導入の失敗について記載したいと思います。

咳止め薬では本質改善はしない

会社員として働いている時は、営業ドリンクや咳止め薬などやたら薬に頼っていました。
今日もだるいな、気合いれよう!というときはコンビニに行き、栄養ドリンクを飲んだり、
発熱・咳が出るときは薬も飲んでいました。
ひどいときは毎日、バファリンを飲んで会社に行っていました。 しかし、本質的なところは「運動不足」「食生活」といった健康を第一に考えていない毎日の生活の積み重ねのため、体が異変を感じていました。
つまり、表面的なことを改善するためにお金を毎日消費していたが、根本的な解決には至っておらず、「安物買いの銭失い」になっていたということになります。
ちなみに独立する際にこの生活を断ち切るために「RIZAP」に通い3ヶ月で10キロ痩せて少しずつですが健康体を取り戻しています。

補助金でIT導入という手軽さが非コミット力をもたらす

補助金や助成金を使ってIT導入を検討している方は多いのではないでしょうか?
私は補助金を使ってIT導入をすること自体は賛成です。
しかし、2種類のマインドがあるのではないでしょうか?

「補助金や助成金があるからITを導入する」マインド

補助金や助成金を使って提案をしていた元システムベンダーの営業として、補助金や助成金は売上を最大化するために非常に効果が高い「フック商材」です。
なぜかというと、申請して通れば導入会社(クライアント)は費用を抑えて導入ができる。
つまり、値引きして導入ができることと同等なのです。
ですので毎年3月から6月にかけてシステムベンダーやツールベンダーがあの手この手を使って営業をしてき、「補助金」「助成金」を使った提案をしてきます。
仮に、補助金や助成金を使ってシステムを導入して、定着化しなかったら導入会社はどういう気持ちになるでしょうか?
導入会社「まぁ、通常より安かったからいいや」 という気持ちが働きませんか?
私のこれまでの経験だと7〜8割の補助金・助成金を使ったシステム導入は効果を出すことができておらず、最悪2年目以降は利用していないユーザが半分以上いると考えています。
つまり、 ゴール「補助金や助成金を使ったシステム導入」 となっているということです。
お金は安くなりましたが、システム導入に使った時間は返ってきません。

「IT導入をしたくて、たまたま補助金や助成金を利用する」マインド

「業務を改善」「売上をアップする」「顧客の満足度を上げる」などを目的・ゴールに設定し、ITツールやシステム導入を手段に捉えている企業です。
この場合、たまたま補助金や助成金があり、導入費用を抑えながら効果を最大限に発揮できると意気込む企業の方は大好きです。
理由は 「目の前の投資より、中長期な目線で捉えている」 からです。
その状態で、たまたま補助金があるから使った、利用できるものがあるから使うという意識のためシステム導入の成功率もあがります。

咳止め薬と補助金とシステム導入の関係性

私が利用していた咳止め薬の期待する効果は 「表面的に出ている症状をなくす」という行為であり、「本質的な解決」にはなっていないです。
つまり、システムで考えると 「補助金をきっかけにIT導入を考え、システムを入れることがゴール」 となっていることと同様の状況です。
補助金とIT導入が直接的に紐付いていることが問題点です。
では、どういうマインドを持てばいいのか?
それは「補助金」と「IT導入」の間に 「ビジョン」 を目的持つことです。
補助金、IT導入は手段です。
ビジョンを叶えるための手段が「補助金」を使った「IT導入」です。

ビジョンを作るためのギャップ分析

補助金を使ってITを導入したい、その気持ちも十分にわかります。
その気持を少し抑えて「ビジョン」を明確にしていきませんか?
補助金はおそらく2020年4月、5月からスタートすると考えると今から時間を作ってIT導入に向けたビジョンづくりをしていきましょう。
そのためにはまず「現状」を知り、「理想的な状況」を考え、「現状」と「理想的な状況」のギャップを明確化する。
そのギャップを実現するためのどのようなことが必要なのかを把握し、それをITツールで補うというのが本来の「システム導入」「IT導入」と考えています。

補助金や助成金を検討する前に一度、自社のことを見つめ直す時間を取ってみませんか?  

最後に

いかがでしたでしょうか? 咳止め薬と補助金、関係がなさそうなキーワードです。
目的を間違えれば、得られる結果も異なります。
是非、このブログを見ていただいている方は効果を最大限に出すためのIT導入補助金の利用をしていただきたいと存じます。
ブログや依頼等ございましたらご遠慮なく下記問合せでご連絡ください。

では、今日もゴール達成のためのシステム組立屋として一人でも多くのお客様のためになれますように。

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