Salesforce初期導入費用の適正価格

Salesforce初期導入費用の適正価格

このブログでは、Salesforceの初期導入費用の最適な金額がいくらか?そして、どうやって算出されるのか?についてエンジニアの年収から逆算してお伝えしていきたいと思います。

このコンテンツを見ていただきたい方は、以下3つのような企業・担当者の方です。

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そして、よくある悩み、フライクにお問い合わせいただく内容は以下3つです。

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このブログは刺激が強めの劇薬です。
すでにSalesforceの契約をして「失敗したかも」と思われるかしれません。
最後まで読むのが辛くなったら途中でやめて、私達フライクにお問い合わせください。

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また、このブログで紹介する内容は、資料を無料でダウンロードすることもできます。
上申のための資料、社内で情報共有するための資料として是非お使いくださいませ。

予備知識 Salesforceエンジニアの現状

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Salesforceの初期導入費用について説明する前に、お伝えしたいことがあります。

まず、Salesforceを構築する人の原価をしっかり把握することがスタートです。

初期導入費用の100万円が安いか高いかを決めるのは、もちろんSalesforceを導入する企業側の判断ではございますが、誰が作るか?どのような技術を持った人なのか?をしっかり加味した上で高い・安いかの判断ができるように、予備知識もしっかり頭の中に入れてください。

 

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企業で働く VS フリーランスで働くSalesforceエンジニア

Salesforceエンジニアは大きく分けて2種類あります。
1つ目は企業で働くエンジニアです。そして2つ目は、フリーランスとして働くエンジニアとなっています。

企業で働くエンジニアの場合は、地代家賃や間接部門の人件費など、Salesforce構築以外の工数も費用の中に計上されるため、比較的高くなる傾向にあります。その一方で、フリーランスは安価なイメージがありますが、人に発注することになるので、誰に発注するか、そして技術をどうやって判断するかを、企業側(発注側)がしっかりと見極める必要があります。

次に、企業で働くエンジニアとフリーランスエンジニアにおけるSalesforce構築単価について考えていきます。

企業で働くエンジニアの平均単価は以下となっています。

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あくまで東京基準となるため、地方は異なる単価となりますが、目安としては未経験者の場合400万円〜450万円、経験者の場合1000万円以上といった年収帯がSalesforceエンジニアの平均年収となります。

いかがですか?思った以上にエンジニアの費用って高いなと思われたのではないのでしょうか。Salesforceエンジニアは希少価値が高く、求められるスキルセットが幅広いというのもあり、年収が年々上がってきている傾向にあります。

そのような中、企業に属した社員がフリーランス・個人事業主として働くケースが増えてきました。

フリーランスSalesforceエンジニアの場合は、以下のような平均単価となってきています。

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このばらつきが発生するのは、Salesforceの開発案件といっても、3つの種類の案件があるためです。

1つ目は開発案件、2つ目は導入サポート案件、3つ目は運用保守の案件となります。

その中でも開発案件と言われる案件が、ノンコーディングの知識(Salesforceの標準機能)に加え、コーディングスキルも必要となってくるため、案件単価が月150万円ほどになります。

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各案件の詳しい解説は以下を御覧ください。

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Salesforceを導入したい企業はどこに頼めば良いの?

Salesforce導入に当たり、フリーランスに依頼した方がいいか、企業に依頼した方がいいかは一長一短あります。

例えば、フリーランスに依頼した場合のメリットで言うと

費用が安い

柔軟に対応をしてくれる

などがあります。

一方、企業に依頼した場合のメリットは

安心感がある

実績を把握したうえで発注ができる

といったものです。

しかしながら、メリットと同様にデメリットもあります。
私達フライクも、実際に自社のSalesforce環境である「システム連携組立図」をより良くするため、外部へ依頼することがありますが、失敗は数え切れないほどあります。

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具体的には、フリーランスエンジニアを紹介や自社で見つけて、1~2回の面談後発注をした結果、

嘘偽りだらけのスキルセットで、期待値通りの開発ができなかった

報告、連絡、相談もなく、コンタクトが途切れてしまって音沙汰なし

といった経験をしてきました。

しかし、企業に依頼すると一番に感じることは【高い】だと思います。
それは、企業は間接部門や地代家賃、企業を運営するのに必要な管理職や間接部門、広告宣伝費など多くの販売管理・人件費が上乗せされての金額となるからです。

だからこそ、リスクを加味した上でのフリーランスに発注するか、金額は高いがリスクを軽減するために企業に依頼するかは、発注企業側(Salesforceを導入しようとしている企業)が大切にする優先順位によると言えます。

Salesforce初期導入費用の適正価格を考える

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では、このブログの本題です。
Salesforce初期導入費用の適正価格とはいくらなのでしょうか?

おそらくこのブログを見てくださっているのは、

Salesforce導入をすでに実施したが、失敗を感じてやり直すための費用の妥当性を考えている

Salesforce導入を検討しているが、セールスフォース社から紹介されたパートナーの費用の妥当性を考えている

という方が多いのではないでしょうか。

Salesforceは契約すればすぐに使えるものではありません。そして、セールスフォース社がデモンストレーションしてくれる内容は非常に素敵で、「この機能すごい」「これだと自社で利活用できそう」とワクワクさせてくれますが、残念ながらその環境は、セールスフォース社のSE(システムエンジニア)が血と汗と涙の結晶の結果、お客さまがワクワクするためにオリジナルで開発した環境です!

つまり、契約したときに初めてログインした画面は、「あれ?全く違うぞ!!」となってしまいます。

その環境に近づくために、我々のようなSalesforceパートナーがいるのですが、パートナーによって開発の見積もり費用はバラバラです。
だからこそ、Salesforceを導入しようとしている企業は、選定基準が非常に困難を極める状況になってしまいます。

このブログでは、少しでもそのような方の参考になるように、サンプルの構築例を用いてお話ししていきます。

Salesforce初期構築例

まず、Salesforceのよくある利用例として、顧客管理・案件管理をする際の構成で考えていきます。

構築する内容は以下を想定しています。

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結論:Salesforce構築費用

上述した機能を自社オリジナルで開発した場合、

フリーランスへの発注:450万円

企業への発注:535万円〜

と算出しています。

フリーランスの場合は、準委任契約で1名で実施した場合、コーディング・ノンコーディングの両方を実施すると加味し、単価を100万円と設定しています。

そして、プロジェクト期間は要件定義〜設定・開発〜テストの工程と考え、プロジェクト期間を4.5ヶ月としています。

この期間を圧縮する場合、2名・3名体制のフリーランス連合体で実施すれば、プロジェクト管理費用が発生するため、費用はさらに上乗せになると考えます。

一方で企業に発注する場合は、大きく分けて3種類のメンバーがプロジェクトに参画します。

  1. プロジェクトマネージャー(兼務)
  2. コーディングを実施するエンジニア
  3. ノンコーディングをするエンジニア(設定者)

この3名体制で実施するため、プロジェクト期間は最短2ヶ月で完了すると想定しています。

一方見積方法ですが、1ヶ月あたりの単価を、プロジェクトマネージャーは単価67万円/月で、このプロジェクトを1/3稼働と考え135万円、コーディングを実施するエンジニアは120万円/月、ノンコーディングエンジニアは80万円/月とし、プロジェクト期間の2ヶ月をかけた結果がSalesforce構築費用となります。

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結論、このようなSalesforce開発の場合は500万円以上と考えてください。

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エンジニアの年収や月単価を考えると平均として
3ヶ月プロジェクトの場合は600万円、
6ヶ月プロジェクトの場合は1200万円と逆算値から考えることができます。

 

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500万円の初期費用が高いと感じた方へ

おそらく多くの方が

うちの環境はそんなに高くなかった

500万円なんてSalesforceの初期構築費用に出せない

と思っているはずです。

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3ヶ月以上もお世話になっているのに、100万円でお手伝いをしてくれているから、Salesforceパートナーは良い企業だ!と安心するのは早いです。

初期導入費用が安い理由はしっかりあります。

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1.構築したものは実はシンプル

SalesCloudは標準と呼ばれる機能がたくさんあるため、プログラムを作るコーディングという作業は最小限ですみます。
その環境で、社内の業務改善やSalesforce導入時のゴールが達成するのであれば問題ありませんが、「とりあえず導入してみた」「進められたからスモールでスタートした」のであれば、宝の持ち腐れになる可能性が高いです。

2.エンジニア稼働が少ない

ノンコーディングで実装しているため、Salesforce有識者から見れば「えぇ?この環境でこの金額を取るんだ」ということは多々あります。
つまり、Salesforceに深い知見者が関与せずに作っている環境である可能性が高いです。

3. 中身がボロボロ

もうこの状態になったら最悪です。裏側の処理や命名規則を見ると、ド素人が作った環境の場合も散見します。
もうこれだったらSalesforceじゃなくて、EXCELの方がいいのでは?ということもしばしば・・・

だから、値段の高い安いで判断するのは危険です。

「安物買いの銭失い」になる前に、求めるSalesforce環境と適切なパートナー選びは慎重にしてください。

ホントは怖いSalesforce導入費用 

ここまでSalesforce初期費用についてお話ししてきましたが、私達フライクの見積方法をしっかりお伝えします。
結論から言うと、私達フライクでは前章でお伝えしたような乱暴な見積もりはしていません(笑)

ここまで読んでいただいた方は、ここからが実は本題です。
適切なSalesforce環境の構築費用を出すために、しっかりとした見積方法をお伝えします。

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私達フライクでは大きく分けて2種類の見積方法を実施しております。

大企業・中堅企業には「01 現状の業務とシステムをしっかり棚卸し」をおすすめしております。
一方で、中小企業には「02 スモールスタートでSalesforceを導入」することをおすすめしております。

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大企業・中堅企業向けのSalesforceの導入・再構築の進め方 

大企業・中堅企業では、すでに何かしらのシステムを入れていることが大半です。
そのシステムをすぐにSalesforceに置き換える(リプレイス)ことは極めて困難です。
乱暴にSalesforceに置き換えることで、「前のシステムのほうが良かった」「こんなんじゃなかった」といった状態になり、せっかくの投資が無駄な投資になってしまいます。

だからこそ私達フライクは、4つのステップに分解し、Salesforceの導入前のコンサルティングに全力を尽くします。

Step1 現状把握

会社のビジネスモデルや商品単価、売上構成要素を把握した上で、商品・サービスの受注に⾄る経緯の把握、および承認・請求・⼊⾦・会計⼊⼒までのフロー、顕在化している課題をヒヤリングします。

Step2 理想的な業務デザイン

フロント・バックオフィス領域における理想的な業務フローを設計していきます。

Step3 システム設計

業務設計書を元に、システム設計書を作成していきます。理想的な業務フローを実現するために必要なシステムを精査し、さらに使い勝⼿を良くするためのブラッシュアップを検討していきます。

Step4 最終報告・ご提案

Step1〜3を通して実施してきたヒヤリング内容および設計書をもとに、提案書とシステム開発費⽤の算出、そしてスケジュールを算出いたします。

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この工程が終わったあと、初めてSalesforceの開発を実施していくのですが、その際に作り込むのがCloudERPというシステムになります。

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ERPとはEnterprise Resource Planningの略で、総合基幹業務システムと呼ばれたりします。

これは会計・人事・生産管理・物流・販売といったあらゆるシステムが、1つのシステムで構築されているシステムとなります。
このERPシステムが理想ですが、導入費用に数千万円〜数億円、そしてランニングコストは3桁万円するような代物です。
つまり限られた大企業しか使うことができません。

そこで、私たちはAPI(Application Programing Interface)という異なるソフトウェア同士を連携する仕組みを用いて、仮想的にERPの世界観を組み立てるCloudERPを各社毎に作っております。

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もちろん費用はかかってしまいますが、数千万円の予算を投下してシステム導入を失敗するより、しっかりとシステムを導入する前の業務設計・システム設計を通して、自社の課題や、今後発生するであろう課題を先回りしてシステム導入の計画を取ることを強くおすすめします。

中小企業向けのSalesforceの導入の進め方

中小企業は限られた予算の中でシステムを導入することが先決となるため、多額の費用をかけられないことが多いです。
そこで私達フライクは、Salesforceを小さく始めることができるスタートプランというものを用意しております。

Salesforceの機能は多くありますが、以下の6つの機能に絞っております。

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費用は99万円、期間は2ヶ月と非常に安価なプランとなっております。

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もし、このプランに興味があれば、こちらより資料ダウンロードいただけると幸いです。

おまけ〜なぜ、こんなにチャレンジングなコンテンツを創るのか?〜

こんなコンテンツを見たら、SalesforceさんやSalesforceパートナーから、「何を言ってくれてるんだ!」と怒られそうだなと思っています。
敵を作ってしまいそうなコンテンツであることは重々承知なのですが・・・

しかし、私達は嫌われる勇気を持って伝えたいことがあるから、このようなコンテンツをリスクを犯してでも世に投下しております。

なぜなら、私達フライクにお問い合わせをいただく多くが、「すでにSalesforceを導入して失敗しました」という企業様なのです。なんでこんなことになってるんだろう?と、すごく悲しい気持ちになります。

ですから、少しでも多くの企業様を救えるように、リスクを犯してでもチャレンジングなコンテンツを世に投下しているのです。

多くの人に嫌われても、たった一人の方(企業様)に好きって言ってもらえるような企業が、フライクなのかもしれません。

クライアント様にも耳の痛いことを言いますが、本質は「システムを使って、武器に変革をしたい」その気持ちだけです。

もしフライクに共感し、「システムを武器に変革」を目指したいという企業様は、ぜひお問い合わせください。お待ちしております。

自己紹介
大瀧 龍 株式会社フライク 代表取締役

福岡県福岡市出身。富士通グループ会社のシステムエンジニアや営業支援などを経て、2017年にfreee株式会社に参画。九州支社長と広島営業所長を兼任し、2019年には西日本の責任者としてマザーズ上場に貢献する。同年2019年に「3rdコンサルティング株式会社」を創業。システムを活用した中小企業の経営課題解決やIT化、DX化支援に取り組む。システムエンジニアや営業として現場で培った経験を生かして、フロントオフィスとバックオフィスの両方をカバーし、システム設計・開発から運用提供まで一括して提案できるコンサルティングを追求。

2021年11月に社名を「株式会社フライク」に変更し、新たなスタートを切る。IT普及を目指すコミュニティ「ふくおかクラウドCafe」や、YouTube「システム組立ちゃんねる」なども運営し、地方企業のIT化推進に日々努めている。

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